水道事業の運営を民間企業者の技術力・経験・コスト意識など民間ノウハウによる厳しい経営状態の上水道事業を、乗りきる手法となる法律見直しがニュースになっていました。
生命と直結する水道事業を「公ではなく民間企業に託して良いものか!」民営化により「料金の値上げ」「水質が悪くなるのでは?」とも声が上がり「コスト意識だけで災害時の対応は大丈夫?」などの心配があります。実際、雫石町にあるペンション村の専用水道では、「値上げが出来ないなら供給停止」とニュースにでていました。
施設の老朽化による更新費用、維持管理費の高騰などの要因は、水道料金の値上げに直接に跳ね返り、その値上げは公共では高くなり、民間だと値上げを抑えることも可能と思われがちです。しかし・・・
紫波町の上水道事業は、平成26年4月に北上市・花巻市と水道事業を統合し、行政が広域的に運営することで、小さな効率の悪い施設の削減による維持管理費用を抑え、職員数の削減など、供給コストを抑える工夫を行い、急激な水道料金の値上げをしなくとも水道事業を運営でき、公のメリットである災害時の対応確保をおこなっているとのことです。