コラム
column

しわ浄報 その52 紫波の山々がハゲ山になると、どうなる?

しわ浄報 その52 紫波の山々がハゲ山になると、どうなる?

国が補助(国民が電気代で負担している)し、ある程度利益が出るような仕組みにしている再生可能エネルギー固定買取制度(FIT)がありますが、隣の花巻市に域外(東京)の業者が、その制度を利用しての木質バイオマス発電所の設置話しがあります。規模は発電量6,250KW(燃料の木材は8万tが毎年 必要)との事で、燃料の木材は出来るだけ近隣でまとめた方が運送コスト安いので、近隣の紫波もその供給先になりえ、紫波の山家さんにも売ってほしいと来るとも考えられます。
燃料を買う方はFIT制度がある20年間だけの間は、燃料(木)をいかに効率的に仕入れるかで儲けが出ます。そしてある時期にその効率的燃料がなくなる事は発電所運営が難しくなってくる訳なので、いかに再生可能な燃料にしてゆく必要があると考えます。
売る方=地域の方々としては少しでもお金になった方が良いのですが、山林を「間伐」ではなく「皆伐」(隙間なく伐採=作業効率が良くなるため燃料コストが安くなる)するような事にならないように、森林・植樹率等の規制を地元でかけてくると思います。水害の可能性が非常に高くなる「皆伐=ハゲ山」にして良いと思っている方も一人もいないのです。

花巻の発電所の燃料の総量は、8万t×20年=160万t≒紫波町森林2/3にあたります。